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町内会長の皆さまと意見交流しました

 森町議会は7月29日、30日の二日間にわたり、町内会長の皆さんとの意見交流会を開催しました。

 会場は町民生活センター、総勢69名の町内会長様にご出席いただき、三班に分かれてご意見をいただきました。

 

 平成28年度から議会独自で調査研究している人口減少問題対策について、子育て世代の方達、勤労現役世代の方達、ボランティアで活躍されている女性の方達にそれぞれテーマを決めてご意見を伺ってまいりました。

 いただいたご意見をもとに常任委員会で調査研究を重ね、第一第二それぞれの委員会から、町に対して提案や提言書を提出しました。

 今年度は「①町内会(地域)活動を行う上での組織、運営の問題点と今後の課題について。」「②地域の空き家や遊休地の利活用及び開発等地域の課題について。」の二つの設問を用意して、意見交換しました。

 それぞれの班で出されたご意見をご紹介します。

①町内会(地域)活動を行う上での組織、運営の問題点と今後の課題について

  • 小規模の町内会では役職を半分にしてほしい。
  • 人口減少は止められない。それならコンパクトな町づくりをつくっていくことが必要だ。
  • 過疎地での草刈りは大変。行政でやってもらいたい。
  • 人口減少地帯はコミュニティーの崩壊を招く。
  • 河川愛護とレールフレンドシップで、7月と9月に草刈りを実施しているが、傾斜で危険な箇所や排水路の蓋がなく、やはり危険である。高齢化で大変で、シルバーに委託の検討を考えている。
  • 河川愛護で小籔川の草刈りを実施しているが、範囲が広く傾斜で危険を伴う。5月に実施しているので、リバーフレンドシップの対象にならない。
  • 公園(第1、第2)の草刈りが大変。公園が高校生のたまり場になっており、特にタバコが問題である。町公園すべてを禁煙にできないか。
  • 空き地・空き家が多くなり、世帯数の減少で、町内会の役員のなり手不足である。町内会長4年目である。
  • 世帯数は増加傾向だが、若い世代と考え方の違いによる問題もある。(例:盆の川施餓鬼を廃止したらとの意見がある)草刈りは、今のところ問題ないが、他の町内会の方が好意で草刈りをしていただいている。その謝礼金について問題になっている。今のところ大きな問題はない。(※公民館の老朽化で建て替えを検討している。)
  • 太田川の堤防道路を高校生が通学路としているが、夜間暗く危険。空き家の草問題がある。火事や治安が心配である。町内会長が来年から50代となり、勤め人で昼間の役ができない。ITで簡素化した運営を検討することも必要な時代。町内会の働き方改革が必要。
  • 町内会長連絡協議会の役員は、50代の勤め人では無理。
  • 現在50代やっているが、働きながらは大変である。働きながらできる改革が必要。4、5、6月が特に役場の関係が多い。
  • 鹿の出没が発生。通学路もあり、ダニも心配。
  • 以前は95戸あったが、現在は45戸になっている。空き家が大変増え、管理が届かない状態だ。町内会も高齢化が進み、草刈り作業など今後が心配だ。
  • 人口減少が進み、現在の町内会の役職で手一杯の状態だ。一人の人がいくつもの役職を掛け持つ状態も増えている。10年後は町内会活動ができるか心配だ。
  • 現在の町内会を維持することで手一杯で、一度役職になると次のやり手がない。私も町内会長は3回目だ。10年後は80歳以上が町内会の7割となり、現在一番若い人が50歳代である。
  • 現在29戸、65人だ。敬老会対象者は3分の1となっている。町内会活動は手一杯で限界にきている。
  • 旧名古屋金型の東側の住宅地ができたことで昔より戸数が増え、人も少し増えた。三倉から転入した人も多い。
  • 町内会の高齢化が進んでいる。若い人が少なく、今後は防災や町内会活動など、課題が増えている。
  • 転出・移住で町内会役職が多い。役職は原則2年であり、自分が町内会長になって3戸が転出した。今年末(令和元年末)までにもう3戸が転出すると連絡を受けている。城下上は祭典の若衆が全部で14人しかいない。祭りも町内会全てで行わないとできない状態だ。
  • 町内会は現在40軒。敬老対象者は24人。若い人が少なく、高齢化が進んで大変なことが多い。
  • 140戸だが、天宮全体、隣の町内会などは戸数も人も少ないので町内会の統合の検討を始めたところだ。
  • 向天方上は町内会として法人化している。総会は年に1回。組長会は毎月1回開いており、町内会役職は3役を含め15名で構成し、問題は主に理事会で検討している。
  • 町内会長の年齢が下がって来ている(60代前半)このまま行くと、50代になるかも?組長も高齢化しており、出席できない人が出てきた。
  • 高齢者世帯が増加し、民生委員の仕事が増えつつ有る。特に災害時の要介護者の避難行動マニュアルを作成して欲しい。
  • 災害時の避難方法や民生委員・町内会長・組長の行動マニュアルが欲しい。
  • 高齢化・少子化により、レクリエーションが減少している事で、町内の世代間交流が減りコミュニケーションが取れなくなり、災害時に心配である。(おもしろい催しなどの紹介や指導者を教えて欲しい)
  • 共稼ぎ家庭が増えており、幼稚園では対応が無理なので認定子供園化を早く進めて欲しい。
  • 町内会長の仕事が、昔に比べると増えている様に思う(鹿、猪、野良猫対策など)
  • 川や広い堀(太田川.新堀川)排水路が有り、橋を渡り避難所(防災センター)に行けるかが心配である。避難所の見直しは可能か、担当課に問い合わせして欲しい。
  • 鹿・猪の出没が多く苦慮している。(箱わなを借りたくても、猟友会に貸す為、何人もいない為駄目)
  • 川が有って災害時避難所に行けるか心配です。町営住宅が、鳥の糞で汚れる(鳥の進入を防ぐ対処をして欲しい)
  • 3町内会を1つにするなど、町内会の統合を考える時期が来ていると思う。10年~20年掛けてもどこかで一緒にする方向を示す必要がある。このままでは、人口が減少し組織が成り立たなくなる。
  • 避難所の開設(小中学校の体育館など)どんな手順でされるのか、教えて欲しい。
  • 自主防災組織は、その年の町内会長や組長等が名前を記入しただけで、形だけのものとなっている。災害時に組織が機能するよう、町でモデル(消防署のOBや看護師等災害時に地域のリーダーとなれる人で組織)を示してほしい。
  • 背中に山をしょっている場所が多く家を建てるのが大変で、若い人達が出て行くことが多い。少子高齢化になる。
  • 町内会の環境美化運動(河川の美化運動)の時、高齢化が進んでいて作業に時間がかかり思うようにできない。
  • 少子高齢化でかさんぼこ(盆車)もできない。
  • 町内会長さんがいろんな役(お寺、お宮も含む)を4つもやっている。
  • 5年先、10年先の人口減少の数値を把握したうえで議論すべきではないか。
  • 土地が青地ということで宅地を推進していない。若い人は山梨、掛川の方面へ移住してしまう。
  • 地域差があるが町内会、組織の見直しをすべきではないか。将来的には町内会の役を分散してやらないと機能しないのではないか。
  • 敬老会に出席する高齢者が少なく、足がないのでなかなか参加できない町内会もある。
  • 町内の環境美化運動も若い人が他の市に出て行ってしまうため、5年、10年先にはできなくなってしまうのではないか。高齢者の中には作業中に骨折した人もいた。
  • 町内会を統合すべきではないか。これについては年配の方が抵抗が有るので年数をかけて進めていくべきではないか。
  • 森町は各町内会での役が多いため、他の市町から移住する人が少ない(目的があって移住する人は問題がないのではないか)。
  • 各町内会でいろいろな役のなり手不足になっているため、10年先を考えて人口減少が進んでいくという前提で考えるべきである。
  • 保健委員、民生委員、お寺、お宮等いろいろな役が多すぎる。
  • 戸数は増えているが、若い世代が少なくなってきている。地域の行事等呼びかければ参加するが、その後の付き合いが希薄になってきている。
  • 役員の若年層化により、仕事をやりながら役員をやる人が多い。その結果、日中の会合には休まねばならず夜に行って欲しい。
  • 役場への提出物は日中持っていくしかなく、休みを取って行かねばならない。戸数減ってゆく中で、若い世代に役を下ろしたいが、受け手がなくなる。
  • 初めて町内会長をやると、要望書や提出物の書き方などが分からず例があるとよい。また、要望書の結果や経過が分からず教えて欲しい。
  • 要望書の期限はあるのか。毎年出さなければ行けないのか。
  • 35年位前にできた町内会で高齢化してきた、町の調整池の草刈りが重労働だ。防草シート敷設を依頼したができないとの回答、資材提供の予算付けを。
  • 組長経由で要望書を出してもらっていて、ちょっとしたことは町内会でやるようにしている。草刈りは高齢化になって大変になってきた。また、町内会会費の中から町への寄付金、負担金などを支出しているので(約1割)減らしてほしい。年金一人暮らしの方も多い中、負担が大きい。
  • 堤防の桜等が大風で倒れた場合、どこに言えばいいのか、町で対応してくれるのか。倒れそうな木もあるので対応して欲しい。
  • 町内会で自主防災会の取組を行っている。町として各町内会に自主防災計画を勧める考えはあるのか。

②地域の空き家や遊休地の利活用及び開発等地域の課題について

  • 空き家も増えている。危険な建物であれば行政的に対策を検討すべき。いい物件であれば有効活用を。
  • 森町の活性化のために論文を募集して優秀作には報奨金を与えるようにする。
  • 徐々に田んぼを造成し、世帯数は増加。造成により近年の豪雨で排水問題が発生している。
  • 町の駐車場(以前の消防署)が舗装されておらず、ほこり問題が発生。
  • 太田川堤防横の農地や空き地が荒廃しており、マムシの大発生で困っている。
  • 宿泊施設がない。ラグビーやオリンピックもあり、ゲストハウスも含め対策が必要。
  • 街路樹が無くなりさみしいが、管理が大変であれば手のかからないような樹木の検討をしてみては。
  • 向天方上の空き家は6戸。空き家の管理ができておらず、町内会で連絡を取っても返答はない。危険箇所を特定し、町でモデルケースとして強制撤去を行ったらどうか。放置家屋が獣の巣になったりしており、困っている。
  • 空き家は天宮全体で29軒ほどある。遊休地の草刈り等の管理は今のところできているが、土地と家屋の持ち主が違い、家を新築するために土地を買いたいが、地主が売ってくれないのも、空き家が増えたり転出する原因ではないか。
  • 空き家、遊休地は無く、今のところ問題は無い。
  • 移住する方が多く、また町内会では独身の人も多く、今後のことを考えると心配だ。
  • 空き家はあるが、管理状況は比較的良い。遊休地は増えている。
  • 転出、移住した方は空き家を管理していない。放置された5年後を考えると心配だ。
  • 空き家は5戸ほどあり、管理状況は比較的良い。遊休地は荒れており、手が出せない状況だ。草刈りなど、町道管理も今後難しく、環境が心配だ。
  • 高齢化が進み、遊休地の管理ができない状況で困っている。
  • 生活上、交通の便が悪く、転出者が増えている。高齢化が進み、今後、草刈りなど町道管理ができなくなると考える。
  • 空家が有る(4軒)中々解体が進まない。お金が掛る事と固定資産税が上がることも理由と思う。他町内によっては、空家の廻りを草刈りしている。雑草が増えると猫の糞が増える。
  • 田、畑の荒廃農地があり、地主は高齢化で草刈りもできなくて困っている。
  • 堤防沿いの草刈りが大変で困っている。
  • 1軒空家が有る。誰か紹介して欲しい。
  • 空家がぼちぼち出始めている。東京方面から移住し定住してくれた。
  • (2)地域の空家や遊休地の利活用及び開発等地域の課題について
  • 空家の利活用として空家はもとより周辺の畑等も買っていただきたい。
  • 地域によっては空家にお墓等(家の裏側など)が有るのでなかなか売買が難しい。
  • 三倉地区などは畑の平らなところも多く、しっかりとしたコンクリートではなくヘリポートを作ってほしい(ドクターヘリ、防災ヘリ)。
  • 地域によっては茶畑が荒れてどんどん伸びて雑木みたいになっているところも多い。
  • 小中学校が統廃合するということでその跡地利用として防災の拠点等を作ったらどうか。
  • 工場の跡地利用としてそこの土地を町で買っていただき、高齢者施設として整備してほしい。
  • 高齢化や後継者がなく、荒れた茶畑や竹林が増えた。大雨の濁水やイノシシの出没など個人では対応できないので、町で対策を考えて欲しい。
  • 町管理の利用していない農業用ため池の金網が破れ、子供が入ると危険である。町内会で草刈りを行っているが雑木も増え鹿が水を飲みに来る。景観も悪く遊休地になっているので整備し公園などにできないか。
  • 撤退した工場が建っているが活用したり、撤去し新たな土地として活用できないか。空き家を町に登録すれば町で対応してくれるのか。空き家の情報は教えてくれるのか。

③その他の意見

  • この町の人口減少の根本的な原因を究明することが必要。その解決のため、外部から人を呼ぶ、また町民よりアイデアを募集する。
  • 元開橋以北は過疎化が進行している。特に学校の廃校は致命傷です。学校がない交通事情の悪い環境では人口増は無理。
  • 以前、社教でも限界集落の予測を指摘していたのに何の改善もない。もっと早く対処すべきだった。
  • 将来町内で小中学校が1校になると言われているが、どうやって登校するのか。
  • 学校統合しなくてもインターネット等ITを利用した授業が可能になるのではないか。
  • 光ファイバーの普及を進めてほしい。
  • 大河内、大久保地区への訪問看護はありがたい。
  • 東名を活かし内陸フロンテイア事業を推進、検証して欲しい。
  • 議会も定数12人の内2人欠員で行っている。人口も21,000人から18,000人と減少している。議員定数を減らし(8人位)若者が参加(生活)できるような報酬にして行くのが望ましい。
  • 小中学校の統合により、跡地利用として町ではどのように考えているか。
  • 小中学校の統廃合問題だけを進めるのではなく、跡地利用も並行して考えてほしい。
  • 少子高齢化、人口減少問題は親と子供が一緒に住まなくなり、核家族も影響しているのではないか。
  • 森町の商店街ではシャッター通りになり、店もなく、住みにくい状態で若い人の意見も反映されにくいのでしっかり聞いていただいてなるべく森町に住んでもらいたい。
  • 農地を中間管理機構に貸し出した結果、農家資格がなくなる。その結果土地の売買が出来なくなるので緩和してほしい。